ご挨拶 第26回 リニアック技術研究会   主催:高エネルギー加速器研究機構



参加者各位

    2001年は3月のHEAC2001 (KEK)に始まり、Neutrino Factory (KEK5月)、PAC2001 ( シカゴ6月)、リニアック技術研究会 (KEK8月)、SRF2001(KEK9月)、PAC 2001 (北京9月)、加速器科学 (大阪10月)など例年以上に数 多く加速器 関係の会議が開催されます。これらの中で本研究会は、その名が示すとおり、リニア ックの技術に関して幅広い分野の方 々に参加していただき、成果も問題点もつつみ隠すことなく「本音話」を出し合って交流し、技術やノウハウの継承と発展に貢献しよ うとの目的で続けられてきたものです。その意図は大学、研究所、企業の多くの研究 者や技術者の方々に支持され、当初数十名で 始められたこの会議が、今日では300名 前後の参加者を迎えるに至りました。
この研究会のもう一つの特徴は、リニアック技術が現在に 至っても新しい課題に富 み、常に若い研究者や技術者の活 躍が期待される分野であるということです。学生や若い研究者の方も臆することなく 議論を交わす ために数多く参加して戴きたいと思います。諸先達が、現在運用されて いる数々の加速器で培ってきた技術を吸収し、新しい成果を 切り開いて戴ければと思 います。

 さて、これまでKEK が主催したリニアック技術研究会は所内で行って参りましたが、 今回は 参加者の宿泊、交通、食事等の便を考え、つくばセンター近くの国際会議場を手配 致しました。KEKは、陽子と電子の4 種類のリニアックを擁します。 即ち、40MeV陽子入射器、KEKと原子力研究所(JAERI)の統合計画の一環として建設 中の 60 MeV 陽子リニアック、ならびに8 GeV 電子・3.5 GeV陽電子入射器 、将来のリニアコライダの開発研究のための1.54 GeV電子 リニアック (ATF)の4つです。KEK加速器は前回KEKが主催した 1993年から大きく変貌しております。是非、この機会にご見学下さり、ご質問 、ご意 見など拝聴させて戴ければ幸いです。
 参加費は学生、若い世代への助成を考慮し、今年も昨年同様(学生無料、一般 4,000 円)とし、実行委員会として努力する所存 でございます。又、KEK の宿舎の斡旋を予定しております。

記: 2001 年 4 月

第26回 リニアック技術研究会

世話人代表  榎本 收志